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身体拘束最小化に向けて

身体拘束最小化に向けて

身体拘束とは

身体拘束とは、一時的に患者さんの身体を衣類または綿入り帯などを使用して拘束し、行動を制限することです。これは治療上必要と判断された場合のみに行われ、患者さんの安全を守るために行われます。
一方で患者さんは日常生活に制限が生じ、身体的な違和感、心理的なつらさ等を感じることもあります。そのため、組織的に身体拘束をしない診療・看護の提供に努める必要があります。

身体拘束最小化のための指針

こちらをご確認ください

身体拘束最小化に向けた当院の取り組み

グラフは当院の身体拘束率の推移です。
「身体拘束は基本的に行わない」という意識の共有やスタッフ教育、なるべく見守り身体拘束を必要としない環境作りを継続した結果、減少しています。

身体拘束率(入院延べ人数に対する身体拘束延べ人数の割合(%)※4点柵含む

<マウスオーバーすると件数をご覧になれます>

当院の体制について

身体拘束最小化チーム

当院の身体拘束最小化チームは医師(認知症ケアサポート医)・医療ソーシャルワーカー・認知症看護認定看護師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士で構成されています。
急な入院や手術は自身の苦痛を自覚するのが難しい状況となりやすいです。
この「言葉にならない苦痛は何か」を多職種の視点から汲み取り、その人らしい安全・安楽な入院生活を送れるように提案を行います。
やむを得ず、身体拘束が必要な場合は表にある3要件から妥当性を検討し患者さんの辛い状況は何かを多職種で検討します。

身体拘束廃止・防止の手引き 厚生労働省より

看護部認知症ケアチーム会

看護部認知症ケアチーム会は「身体拘束最小化チーム」の下部組織として、認知機能が低下した方も安心して過ごせる環境作りを目指しています。
食事支援や正しいオムツの使用方法、せん妄などの勉強会を定期的に開催し、身体拘束をしないケアの実践力向上を支援しています。

各種ツールの作成、活用

  • コミュニケーションボード
    言葉だけでは意思疎通が難しい方でも安心できるようなツールです。患者さんの目線の高さにボードを設置して視覚・触覚・聴覚からの刺激で自身の状況を理解し、混乱が少ない入院生活を過ごせるように環境を整えています。

  • センサー類
    患者さんがどのような用事やタイミングで行動を起こすのかを把握するために各種センサーを導入し、必要な患者さんにのみ使用しています。身体拘束を回避するための見守り機器として活用しています。


    ▲ベッドの端に体重がかかるとナースコールが鳴るセンサー付きのマットレス

  • センサー選択フロー、身体拘束代替案フロー
    身体状況に合わせて適切なセンサーを選択できるようにしています。
    くわしくはこちらをご確認ください。
    また、身体拘束に替わる案を選択できるようにしています。

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