人工膝関節置換術について
多くが加齢性の変化である変形性膝関節症や、関節リウマチによる膝関節症状に対し、痛みの原因となっている関節の傷んでしまった部分を人工の関節に置き換えるという手術です。
鎮痛剤や湿布、ヒアルロン酸注射、APS療法などの保存治療で効果が得られない場合に適応になります。
手術の方法
TKA(人工膝関節全置換術)
膝関節の関節面すべてを人工の関節に置き換えます。
60歳以降の方で、激しい運動や労働を求めない場合に行います。
UKA(人工膝関節単顆置換術)
膝関節の関節面の一部分を人工の関節に置き換えます。
TKAに比べて傷も小さく侵襲が少ないめ、早期の退院も可能です。
三次元術前計画ソフト
人工関節のサイズや骨を切る量などを手術前にあらかじめ計画できるコンピュータソフトです。手術の質を高めるための補助的なツールとして使用します。
入院期間とリハビリテーションについて
入院期間は2~3週間程度です。手術翌日からリハビリを開始していきます。ある程度歩行が安定したら退院し、外来通院でリハビリを継続していきます。
膝の変形や痛みが改善され、手術の前よりも歩行がしやすくなります。また、種目は限られますがスポーツをされる方もいます。