そけいヘルニアセンターからのお知らせ
2024.10.01 そけいヘルニアセンターを開設しました。また専門外来を第2.第4木曜の午後に行います。
当センターの特長
そけいヘルニア手術実績216件(2023年度実績)
うち腹腔鏡手術142件の9割を 傷の小さな単孔式腹腔鏡手術 で行っています
当院でのそけいヘルニア治療の特徴は、安全・確実な手術をより侵襲を少なく行うために、傷を小さく、少なくする工夫をしていることです。
その代表的な手術が、単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術です。お臍の下に1.0~1.5cm程度の傷ひとつで行う手術であり、術後の創部が目立ちにくく、ほとんど分からなくなる場合もあり、整容性に優れた方法です。術後3時間後より離床(歩くこと)可能であり、身体へのダメージが少ない手術方法と考えます。当センターで行っている術式すべてはこちらをご覧ください。
▲単孔式腹腔鏡手術のお臍の傷跡
▲単孔式腹腔鏡手術を行う亀山センター長
診療体制
第2・第4木曜の午後に専門外来を設置。
嵌頓ヘルニアの緊急手術もOPE枠が許す限り対応いたします
センター長の亀山が診療する完全予約制の専門外来を第2・第4木曜日の午後に行いますのでぜひご紹介ください。下記の地域連携室で予約を承ります(患者さんからの予約も可能です)。緊急手術が必要な嵌頓ヘルニアに対しても24時間365日対応していますので、先生より下記にお電話ください。そけいヘルニアセンターの医師7名(うち4名は日本内視鏡外科学会技術認定医)が対応します。
-
-
平日のご予約・緊急受診
8:30~18:30※土曜は12:00まで地域連携室 直通番号
-
03-3399-0257
-
-
-
時間外・夜間・休日の緊急受診
病院代表
-
03-3399-1101
-
医師紹介
<医師をクリックすると詳しい内容をご覧になれます>
亀山 哲章
Kameyama Noriaki
部長
主な専門消化器外科一般、腹腔鏡手術、単孔式腹腔鏡手術
医師紹介
外科・消化器外科
部長亀山 哲章
Kameyama Noriaki
- 入職
- 2023年
- 主な専門分野
- 消化器外科一般、腹腔鏡手術、単孔式腹腔鏡手術
- 医学博士
- 日本外科学会外科専門医・指導医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医・評議員
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医
- 日本外科学会
- 日本ヘルニア学会 評議員
- 日本消化器内視鏡学会 関東地方会評議員
- 単孔式内視鏡手術研究会 世話人
- Needle scopic surgery研究会 世話人
- 第9回Reduced Port Surgery Forum 当番世話人
1993年 慶應義塾大学医学部 卒業 1993年 慶應義塾大学病院外科研修医 1994年 けいゆう病院外科 1995年 足利赤十字病院外科 1996年 慶應義塾大学病院外科専修医 1999年 国立病院機構霞ヶ浦医療センター外科 2005年 国際親善総合病院外科部長 2015年 IRCAD Strasbourg(留学) Invited Professor 2016年 立川病院外科消化器外科部長
メッセージMessage
消化器外科を専門としています。その中でも一つの小さな傷のみで手術をする、単孔式腹腔鏡手術をライフワークとして行っており、特に胆石や鼠径ヘルニアに対する単孔式腹腔鏡手術はともに1000例を超える手術を経験しています。より少なく、より小さな傷で行う手術を追求し、今後とも患者さんに満足していただける手術を提供できるように精進していきますので、よろしくお願い致します。
大住 幸司
Osumi Koji
医長
主な専門消化器外科、血管外科
医師紹介
外科・消化器外科
医長大住 幸司
Osumi Koji
- 入職
- 2018年
- 主な専門分野
- 消化器外科、血管外科
- 医学博士
- 日本外科学会外科専門医・指導医
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本腹部救急医学会腹部救急認定医
- 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医・修練指導医
- 日本脈管学会脈管専門医
- 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医
- 日本血管外科学会血管内治療認定医
- 日本医師会認定産業医 取得
- 腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
- 胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
1995年 慶應義塾大学医学部 卒業 1995年 慶應義塾大学病院 外科研修医 1996年 佐野厚生総合病院 外科 医員 1997年 総合太田病院(現:太田記念病院) 外科 医員 1998年 慶應義塾大学病院 専修医 2001年 浜松赤十字病院 外科 医員 2003年 浜松赤十字病院 第一外科 副部長 2004年 国立病院機構東京医療センター 外科 医員 2017年 平塚市民病院 血管外科部長、消化器外科主任医長
メッセージMessage
一般・消化器外科および末梢血管外科を専門にしています。血管の手術もできる消化器外科医を目指して消化器、血管疾患両方を数多く経験してきました。その経験を生かし、地域の医療に貢献できるよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
尾戸 一平
Oto Ippei
医長
主な専門消化器外科
医師紹介
外科・消化器外科
医長尾戸 一平
Oto Ippei
- 入職
- 2012年
- 主な専門分野
- 消化器外科
- 日本外科学会外科専門医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医
2004年 杏林大学医学部 卒業 2007年 複十字病院 2009年 杏林大学医学部付属病院
筒井 麻衣
Tsutsui Mai
医員
主な専門上部消化管外科、消化器内視鏡、消化器外科全般
医師紹介
外科・消化器外科
医員筒井 麻衣
Tsutsui Mai
- 入職
- 2024年
- 主な専門分野
- 上部消化管外科、消化器内視鏡、消化器外科全般
- 医学博士
- 日本外科学会外科専門医・指導医
- 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医 消化器がん外科指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本食道学会食道科認定医
- 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/指導医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医/指導医
- 日本外科感染症学会 インフェクションコントロールドクター
- Intuitive Surgicai社 DaVinci Xi Surgical System Console Surgeon
- 臨床研修指導医
上記以外の所属学会
- 日本腹部救急学会
- 日本胃癌学会
- 臨床外科学会
- 日本外科感染症学会
2007年 長崎大学医学部 卒業 2007年 川崎市立川崎病院 初期臨床研修医 2009年 国際福祉大学病院 外科 2010年 足利赤十字病院 外科 2011年 慶應義塾大学病院 一般・消化器外科 助教 2014年 川崎市立川崎病院 外科 副医長 2016年 平塚市民病院 消化器外科 医長 2019年 Centre for Heart Lung Innovation at St.Paul’s Hospital,The University of British Columbia,Vancouver,Canada / Postdoctoral research fellow 2021年 国立がん研究センター中央病院 胃外科 がん専門修練医 2022年 立川病院 外科 医長
メッセージMessage
上部消化管(胃・食道)外科を中心に消化器外科医として研鑽して参りました。内視鏡検査、手術、化学療法など幅広く担当しています。
大規模病院から中小規模病院に至るまでの勤務経験から、バランスの良い医療を心掛けています。どうぞよろしくお願い致します。竹ノ谷 隆
Takenoya Takashi
医員
主な専門消化器外科
医師紹介
外科・消化器外科
医員竹ノ谷 隆
Takenoya Takashi
- 入職
- 2017年
- 主な専門分野
- 消化器外科
- 医学博士
- 日本外科学会外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- 日本消化器病学会消化器病専門医
- 日本肝臓学会肝臓専門医
2008年 東京医科大学医学部 卒業 2008年 三井記念病院 2013年 東京西徳洲会病院 2014年 埼玉県立がんセンター 2019年 埼玉医科大学大学院医学研究科臨床腫瘍学専攻 博士課程修了
メッセージMessage
前任地のがんセンターでは、大腸がん診療に従事しておりました。当院では、主に大腸がん・胃がんの腹腔鏡下手術、薬物療法(抗がん剤治療)を行っております。また、腹部救急疾患(急性胆嚢炎、虫垂炎、消化管穿孔等)の腹腔鏡下手術も対応しております。市中病院やがんセンターでの診療経験を生かし、お役に立てるよう努力してまいります。よろしくお願いいたします。
水野 翔大
Mizuno Shodai
医員
主な専門消化器外科全般
医師紹介
外科・消化器外科
医員水野 翔大
Mizuno Shodai
- 入職
- 2024年
- 主な専門分野
- 消化器外科全般
- 医学博士
- 日本外科学会外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- 日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医師
- 上記以外の所属学会
- 日本癌治療学会
- 日本大腸肛門病学会
- 日本内視鏡外科学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本消化器病学会
- 日本臨床外科学会
2015年 慶應義塾大学医学部 卒業 2015年 済生会宇都宮病院 初期臨床研修医 2017年 立川病院 外科 2018年 埼玉メディカルセンター 外科 2019年 慶應義塾大学病院 外科 2022年 Saint John’s Cancer Institute 留学
メッセージMessage
消化器外科を専門にしており、その中でも大腸を専門としております。
これまで、慶應義塾大学病院、及びその関連施設で修練を積んでまいりました。
癌診療から急性腹症まで幅広く診療させて頂きます。
よろしくお願いします。早川 七海
Hayakawa Nanami
医員
主な専門一般外科・消化器外科
医師紹介
外科・消化器外科
医員早川 七海
Hayakawa Nanami
- 入職
- 2024年
- 主な専門分野
- 一般外科・消化器外科
- 日本外科学会
2021年 聖マリアンナ医科大学医学部 卒業 2021年 国立病院機構栃木医療センター 初期臨床研修医 2022年 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医 2023年 佐野厚生総合病院 外科
メッセージMessage
一般外科・消化器外科の診療を担当させて頂きます。安心して外科治療を受けられるよう丁寧な医療を心がけてまいります。複数の施設での経験を還元し、地域の医療に貢献できるように日々精進してまいります。
術式について
当センターでは、下記の術式をすべて行っています。
患者さんの状態によって、どの術式が最適であるか異なるため、外来診察時に判断させていただいております。
そけいヘルニア手術の術式別件数(2019~2023年度)
<マウスオーバーすると件数をご覧になれます>
腹腔鏡手術
2010年代中頃より症例数が増加してきおり、以下の3つが代表的な術式である。いずれの術式においても基本的には全身麻酔下に行われている。
通常は3ポート(3カ所の傷)で行われているが、当院ではひとつの傷(1.5㎝程度)で行う単孔式腹腔鏡手術を施行している。
LPECの場合は、通常は2ポート(2カ所の傷)であるが、当院では7mm程度の一つの傷で行う単孔式腹腔鏡手術にて施行している。
TAPP(transabdominal preperitoneal repair)
TEP(totally extraperitoneal repair)
LPEC(laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure)
腹腔鏡で観察しながら行う内鼠径輪の縫縮術であり、小児のそけいヘルニアに対して開発された術式である。2010年代中頃より若年成人に対しても施行されるようになってきたメッシュを使用しない術式である。
鼠径部切開法
メッシュを用いる場合と用いない場合(組織縫合法)がある。
局所麻酔や腰椎麻酔で行うことができる鼠径部に4~6cmの傷で行う直接鼠径部を切開して治療する術式である。
前方アプローチ
ヘルニアに前方から近づき、ヘルニア内容を腹腔内へ押し戻してからヘルニアの出口に前からメッシュを挿入する術式である。
メッシュプラグ法やリヒテンシュタイン法などがある。
クーゲル法(後方アプローチ)
ヘルニアに後方から近づき、ヘルニア内容を腹腔内へ引き戻してからヘルニアの出口の後ろにメッシュを敷いて閉鎖する術式である。
そけいヘルニアセンター長 亀山哲章よりご挨拶
当院での手術件数は例年150件前後でしたが、2023年4月に単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を導入して以来、手術件数が増加し、現在では月20件前後(2023年度実績216例)となっており、より専門的な対応が必要と考えました。
そのため、より多くの患者さんやクリニックの先生方へ安心して気軽にご相談いただける環境を整え、さらには専門的な治療を提供できる環境を提供するためにそけいヘルニアセンターを開設させていただくこととなりました。
当院でのそけいヘルニア治療の特徴は、安全・確実な手術をより侵襲を少なく行うために、傷を小さく、少なくする工夫をしていることです。
その代表的な手術が、単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術です。
そけいヘルニアに対する腹腔鏡手術には、TAPP,TEP,LPECなどがあります。それぞれの術式に利点欠点がありますので、患者さんの状態にあわせ適切な術式を選択いたします。
そけいヘルニアセンター開設に伴い、2024年10月より第2・4木曜日の午後に完全予約制の専門外来を開始いたします。この専門外来は、日本ヘルニア学会評議員、日本内視鏡外科技術認定習得医、単孔式内視鏡手術研究会世話人である亀山哲章が担当いたしますので、よろしくお願いいたします。
外科・消化器外科 亀山 哲章 Kameyama Noriaki 消化器外科を専門としています。その中でも一つの小さな傷のみで手術をする、単孔式腹腔鏡手術をライフワークとして行っており、特に胆石や鼠径ヘルニアに対する単孔式腹腔鏡手術はともに1000例を超える手術を経験しています。より少なく、より小さな傷で行う手術を追求し、今後とも患者さんに満足していただける手術を提供できるように精進していきますので、よろしくお願い致します。
そけいヘルニアセンター長
外科・消化器外科部長
亀山 哲章
医師紹介
1993年
慶應義塾大学医学部 卒業
1993年
慶應義塾大学病院外科研修医
1994年
けいゆう病院外科
1995年
足利赤十字病院外科
1996年
慶應義塾大学病院外科専修医
1999年
国立病院機構霞ヶ浦医療センター外科
2005年
国際親善総合病院外科部長
2015年
IRCAD Strasbourg(留学) Invited Professor
2016年
立川病院外科消化器外科部長
メッセージMessage