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医師プロフィール

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  • 小金井 博士

    Koganei Hiroshi

    下肢救済・フットケアセンター長
    循環器内科医長

    主な専門冠動脈疾患、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)

    医師紹介

    循環器内科

    下肢救済・フットケアセンター長
    循環器内科医長

    小金井 博士

    Koganei Hiroshi

    入職
    2011年
    主な専門分野
    冠動脈疾患、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)
    冠動脈・末梢血管カテーテル治療
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本循環器学会認定循環器専門医
    • 日本心血管インターベンション治療学会専門医
    経歴History
    1994年 東京医科大学医学部 卒業
    1994年 東京女子医科大学病院
    1996年 聖隷浜松病院
    2001年 東京女子医科大学病院
    2003年 東京都立府中病院(現 多摩総合医療センター)
    2008年 NTT東日本関東病院

    メッセージMessage

    患者様・開業医の先生方がご利用しやすい敷居の低さと素早い対応、地元で受けられる専門性の高い医療。これらを両立させるため、日々努力しています。

  • 石井 康宏

    Ishii Yasuhiro

    副院長
    循環器内科部長
    地域連携室統括責任者

    主な専門心臓病のカテーテルによる診断・治療。特に虚血性心疾

    医師紹介

    循環器内科

    副院長
    循環器内科部長
    地域連携室統括責任者

    石井 康宏

    Ishii Yasuhiro

    入職
    2007年
    主な専門分野
    心臓病のカテーテルによる診断・治療。特に虚血性心疾患における冠動脈造影法、カテーテル治療(カテーテル検査・治療実績:検査 約11,000例、治療 約2,300例)
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本循環器学会認定循環器専門医
    • 日本心血管インターベンション治療学会指導医
    • 植込み型除細動器研修修了証取得医
    • 両心室ペーシング研修修了証取得医
    • ペーシングによる心不全治療研修修了証取得医
    • 日本医師会認定産業医
    • 日本冠疾患学会理事
    • 日本心血管画像動態学会評議員
    • 末梢血管画像・血管内治療研究会評議員 等
    経歴History
    1989年 千葉大学医学部 卒業
    1989年 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科に入局
    1992年 榊原記念病院循環器内科レジデント
    1993年 本多記念東北循環器科病院循環器内科医員
    1994年 埼玉県立循環器呼吸器病センター循環器内科医員
    1995年 東京女子医科大学循環器内科心臓カテーテル室
    1997年 医学博士号
    1998年 オランダ・ライデン大学 循環器・放射線科スタッフ
    2000年 東京女子医科大学循環器内科心臓カテーテル室長
    2005年 大崎病院東京ハートセンター副院長 循環器科部長
    2007年 荻窪病院循環器科部長
    2009年 荻窪病院副院長

    インタビューInterview

    まずは、荻窪病院に着任されてから病院がどのように変わってきたのか教えていただけますか。

    私は2007年10月に赴任し、10年が過ぎました。荻窪病院はこの地で長い間医療を行ってきましたが、2007年セコム医療システムが経営参画することになりました。新しく何かを始めようとしたときに、やはり救急医療に力を入れたい、そこで選んだのが心臓血管センターですね。2008年の4月に心臓血管センターができ、澤先生(心臓血管外科部長)が赴任されました。心臓血管外科と循環器内科がしっかりと連携し、この地区に少ない心臓の専門的医療を提供していくということになりました。
    セコム提携病院と言っても、上からトップダウンで物事を命令するという方式ではありません。全国に20近くある提携病院が集まって勉強会をしたりして、みんなで”いいとこ取り”をしています。いいところをみんなで真似し合って、それでみんなでいい病院になっていこうというグループ作りをしています。非常に時間はかかるけれど、忍耐強くやっていくのがセコムのやり方です。そういうやり方で、病院はだいぶ変わってきたのではないかなと思います。

    副院長というポストで心がけられていることはありますか。

    副院長になってから心がけていることは、若い力(自分もまだまだ若いと思っていますが、)が何かやりたいと思っているときに、それを上の力で押さえないということです。何かやってみてだめだったら補正して、また少しやってもらって、自分で成長してもらいたい、そういう思いがすごく強いですね。

    先生の専門の循環器内科の地域性についてお聞かせいただけますか。

    やはり杉並区、練馬区の患者さんが8割、9割を占めています。地域貢献という観点で考えると、一つの病院だけで頑張ろうとするのではなく、城西地区、練馬、杉並、中野、板橋など、地域の循環器の先生方と連携を図り、一体となって患者さんにより良い医療を行うことが必要なのではないかと思っています。

    地域のクリニックなども連携に関わっているのでしょうか。

    もちろんそうです。今言ってくださったのは「病診連携」ですね。2008年4月から年に3回、荻窪循環器カンファレンスという会を開催しています。クリニックと病院スタッフが心電図の勉強会などテーマを決めて開催し、おかげさまで地域の先生方が毎回30-40人ほど集まってくださいます。そういう勉強会を行いながら、顔の見える「病診連携」を心がけています。まず近所のクリニックの先生方からご紹介をいただいて、血圧、狭心症、弁膜症、不整脈など様々な病気の患者さんに専門的検査・治療を行い、落ち着いたら紹介してくださった先生の所に戻っていただくという連携をとっています。

    それでは患者さんとの関係はどうでしょうか。

    患者さん向けには「みんなの健康講座」という会を開催しています。循環器内科領域の、たとえば高血圧といったテーマに限らず、熱中症、紫外線の話などを重ねて、30回を越えました。

    循環器ですと、高齢の患者さんも多いと思います。体力的に不安に思われている方についてどうですか。

    高齢化社会を実感します。実際、入院している患者さんの6割から7割が80歳以上の方です。昔は80歳を超えた高齢の方に心臓の手術とかカテーテル検査、治療は行っていませんでした。
    でもそれはずいぶん前のことで、今は80歳を超えても元気な方はいっぱいいらっしゃいます。そういう方たちに対してどういう考え方で治療を行うかというと、“元の生活に戻れる”ということです。歩いてスーパーに買い物に行っていた人には、やっぱりまた元気に自立した生活に戻ってほしいという気持ちが強く、そこが判断基準ですね。80歳後半の方にカテーテルなんて、と言う人もいますが、当院では上記判断基準を原則として、元の健康な生活に戻るべく、安全にカテーテル検査・治療を行えるよう努めています。特に心筋梗塞といった生死にかかわる病態の場合にはたとえ90歳以上であってもカテーテルを行うことがあります。

    治療方法の分野についてもお話を聞かせていただけますか。

    大学病院に負けないくらいのレベルの専門的医療を行っていると自負しています。ですので、心臓に何かあったら、とりあえずいらしてほしいです。不安定狭心症、心筋梗塞、心不全などは24時間365日救急体制で受けています。また、最近ではフットケア・下肢救済センターも開設しました。整形外科、皮膚科、内科等と連携を取りながら、チーム医療を展開しています。

    特徴についてのお話をもう少し聞かせていただけますか。

    2013年7月に別館ができて、もともと一つだったカテーテル室が二つになりました。今まではカテーテル室が一部屋でしたので、時間がかかるような手技はなかなかできませんでした。心筋梗塞など、急を要する患者さんが運ばれた時に部屋がふさがっていると困るからです。
    時間がかかる手技はいくつかありますが、その中でも心房細動に対する心筋焼灼術:カテーテルアブレーション治療は3時間から5時間くらい時間がかかります。今回カテーテル室が2室になったことで、これからは心房細動に対するカテーテルアブレーション治療を積極的に行っていきたいと考えています。
    それから先程のフットケア・下肢救済センターの話ですが、最近は足の甲くらいまでカテーテル治療をする時代になりました。虚血を解除(=血流を再開させる)して、壊死する範囲を少なくする、切断範囲を小さくするということは、その方のADL、予後に関わるとても重要なことです。下肢の虚血の人、足が腐ってしまうくらいの方の5年生存率は非常に悪く、もともと高齢という要素もありますが、5割を切っています。少しでも生存率がよくなるのであれば、やはり治療してあげたいという気持ちがあります。

    地域の皆さんへのメッセージをいただけますか。

    病院が医療を提供するのは当たり前だと思っています。もう一つ、職員に豊かな生活を提供するのも当たり前だと思います。 でもやはりそれに加えて、地域に対して社会的な貢献をしていかなければいけないと思っています。地域に様々なかたちで貢献していくことが今後の病院の姿だと思っています。たとえば、災害が起きたときに、病院が地域においていかなる役割を果たすべきかという災害医療もその一つです。 地域の皆さんに何かあった時、真っ先に荻窪病院を思いついてもらいたいと思っています。

  • 飯泉 琢矢

    Iizumi Takuya

    内科医長

    主な専門脳神経内科

    医師紹介

    内科・神経内科

    内科医長

    飯泉 琢矢

    Iizumi Takuya

    入職
    2018年
    主な専門分野
    脳神経内科
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本神経学会神経内科専門医
    経歴History
    2008年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2008年 東京歯科大学市川総合病院
    2010年 慶應義塾大学病院 神経内科 助教
    2011年 慶應義塾大学大学院 博士課程 医学研究科 内科学
    2015年 慶應義塾大学病院 神経内科 助教
    2016年 Weill Cornell Medical College Postdoctoral Fellow

    メッセージMessage

    脳神経内科全般にわたって対応させて頂きます。丁寧な診療をこころがけておりますので、どうぞよろしくお願いします。

  • 佐藤 翠

    Sato Midori

    医員

    主な専門糖尿病内科

    医師紹介

    内科・糖尿病内科

    医員

    佐藤 翠

    Sato Midori

    入職
    2022年
    主な専門分野
    糖尿病内科
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本内科学会
    • 日本糖尿病学会
    • 日本内分泌学会
    経歴History
    2015年 埼玉医科大学医学部医学科 卒業
    2015年 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医
    2017年 慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科 入局
    2017年 永寿総合病院 総合内科 医員
    2018年 練馬総合病院 内科 医員
    2019年 慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科 助教

    メッセージMessage

    2022年4月より赴任いたしました佐藤翠と申します。糖尿病診療、一般内科の診療を担当いたします。
    患者さんに寄り添った親身な治療を心がけ、地域に貢献できるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 小池 雄太

    Koike Yuta

    内科医長

    主な専門糖尿病

    医師紹介

    内科・糖尿病内科

    内科医長

    小池 雄太

    Koike Yuta

    入職
    2017年
    主な専門分野
    糖尿病
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 内分泌代謝・糖尿病内科領域研修指導医
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本糖尿病学会専門医
    • 日本内分泌学会会員
    • 日本医師会認定産業医
    経歴History
    1999年 大阪医科大学医学部 卒業
    1999年 京都大学医学部附属病院 内科研修医
    2000年 静岡市立静岡病院 内科研修医
    2002年 洛和会音羽病院 代謝内分泌科 医員
    2004年 京都大学医学部附属病院 内分泌・代謝内科 医員
    2005年 海老名総合病院・糖尿病センター 医員
    2008年 JCHO東京鎌田医療センター健康管理センター 医長、内科外来、嘱託産業医
    2016年 啓仁会新宿野村ビルクリニック 内科 院長、嘱託産業医
    2017年 医療法人財団南葛医協 扇橋診療所 副所長、内科、在宅往診

    メッセージMessage

    初めまして。2017年11月より荻窪病院 内科へ入職させていただきました小池 雄太と申します。
    これまで糖尿病をはじめ、生活習慣病の予防・治療を念頭に行って参りました。少子・高齢化が進む一方、疾病は複合的になって参りました。日々の日常臨床において、患者様への細かい問診・診察を行って参りたいと思います。

  • 田口 佳光

    Taguchi Yoshimitsu

    医員

    主な専門消化器一般

    医師紹介

    内科・消化器内科

    医員

    田口 佳光

    Taguchi Yoshimitsu

    入職
    2024年
    主な専門分野
    消化器一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本臨床腫瘍学会
    • 日本消化器病学会
    経歴History
    2017年 旭川医科大学医学部医学科 卒業
  • 杉山 鑑夫

    Sugiyama Akio

    医員

    主な専門内科一般、消化器全般

    医師紹介

    総合内科・消化器内科

    医員

    杉山 鑑夫

    Sugiyama Akio

    入職
    2024年
    主な専門分野
    内科一般、消化器全般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本消化器病学会消化器病専門医
    • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
    • 日本肝臓学会肝臓専門医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    経歴History
    2015年 獨協医科大学医学部 卒業
    2015年 獨協医科大学越谷病院 初期臨床研修医
    2017年 埼玉協同病院 消化器内科
    2019年 荻窪病院 消化器内科
    2023年 彩の国東大宮メディカルセンター 消化器内科

    メッセージMessage

    消化器全般、内視鏡治療(ESD、ERCP等)、一般内科診療など担当させていただきます。
    丁寧な診療を心掛け、地域の皆様の期待に応えられるよう努めますので、どうぞ宜しくお願い致します。

  • 川上 寛人

    Kawakami Hiroto

    医員

    主な専門消化器内科一般

    医師紹介

    内科・消化器内科

    医員

    川上 寛人

    Kawakami Hiroto

    入職
    2024年
    主な専門分野
    消化器内科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本消化器病学会消化器病専門医
    • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
    経歴History
    2015年 自治医科大学医学部 卒業
    2015年 君津中央病院 初期臨床研修医
    2017年 鴨川市立国保病院 内科
    2019年 君津中央病院 消化器内科
    2021年 君津中央病院大和佐分院 内科

    メッセージMessage

    2024年4月より赴任いたしました川上 寛人です。消化器、一般内科を担当いたします。
    地域に貢献できるように、親身な診療を心がけて患者様に対応いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

  • 王 婉

    Ou Wan

    医員

    主な専門消化器全般、内視鏡

    医師紹介

    内科・消化器内科

    医員

    王 婉

    Ou Wan

    入職
    2020年
    主な専門分野
    消化器全般、内視鏡
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本内科学会認定内科医
    • 日本肝臓学会肝臓専門医
    • 日本消化器病学会消化器病専門医
    • 日本内科学会
    • 日本消化器病学会
    • 日本消化器内視鏡学会
    • 日本肝臓学会
    経歴History
    2008年 中国北京大学医学部 卒業
    2014年 亀田総合病院 初期臨床研修医
    2016年 武蔵野赤十字病院 消化器科

    メッセージMessage

    2020年4月に入職した王婉(オウ ワン)と申します。台湾出身で、大学は中国の北京大学医学部を卒業いたしました。
    2010年に来日し、日本の医師免許を取り、総合内科・消化器内科を専門にしてきました。高い専門性を持ちつつも、地域に根付いた医療を提供できるように精進いたします。また中国語での診療にも対応いたします。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  • 中村 雄二

    Nakamura Yuji

    内科部長
    消化器センター長
    内視鏡センター長代行

    主な専門内科一般、消化器全般

    医師紹介

    内科・消化器内科・肝臓内科

    内科部長
    消化器センター長
    内視鏡センター長代行

    中村 雄二

    Nakamura Yuji

    入職
    2013年
    主な専門分野
    内科一般、消化器全般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本消化器病学会消化器病専門医
    • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
    • 日本肝臓学会肝臓専門医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • 認知症サポート医
    経歴History
    1993年 慶應義塾大学医学部 卒業
    1993年 慶應義塾大学 初期臨床研修
    1997年 慶應義塾大学医学部消化器内科
    1999年 国立アルコール症センター久里浜病院
    2004年 稲城市立病院
    2007年 University of California,Los Angeles
    2009年 慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター
    2010年 慶應義塾大学医学部消化器内科

    インタビューInterview

    ご専門の消化器内科で診る、主な疾患について教えていただけますか。

    当院は消化器病専門医が多く、消化器であれば何でも来てくださいというのが今のスタンスです。消化器に関しては何でも診ていますので、「消化器だったら荻窪病院に行ってとりあえず診てもらおうか」というイメージができればいいかなと思います。

    そもそも消化器内科とは、どこの治療するのでしょうか。

    生きるエネルギーを得るため、食べ物を消化、吸収するものを消化器と言います。食べ物の通り道である食道から胃、十二指腸、小腸、大腸、直腸。また消化に関わる肝臓、胆嚢、すい臓。これらに関する疾病は、当院で完結治療ができる自信があります。

    特に多い疾患ではどのようなものがありますか。

    最近多いのは大腸ポリープだとか大腸がんなどです。 大腸内視鏡の要望が増えており、当院では大腸内視鏡の件数を大幅に増やしました。受診日の翌日にも検査できるよう、努力しています。また、大腸に限らず、相変わらず胃がんも多い疾患です。最近は内視鏡で早期胃がんや大腸がんを治療できる技術が発達し、当院でもESDという技術を使い治療を行っています。早期胃がん治療以外にも、膵臓がんや肝臓がんを含めた進行がん患者も徐々に増えてきていて、がんに対する治療を行いながら最後のときをいかに過ごしていくかを日々患者やスタッフと話し合いながら診療をしています。

    付け加えるならば、当院には杉並、練馬のご高齢の患者さんが多く来ます。例えば、90歳の人が専門化された都心の大学病院に毎月通うというのは無理があるので、やはり何かあれば地元の総合病院にかかるという形になるのではないでしょうか。

    荻窪病院の消化器内科の特徴や強みのようなものはありますか。

    消化器内科の医師はみな専門医の資格を持っています。そういう意味では、ある確立されたレベルを維持している専門医で構成しています。みな、消化器専門医に限らず内科学会の認定医資格も持っているので、そういう意味では消化器疾患以外のことも安心して来ていただいていいです。

    強みになりますが、当院は救急外来と内視鏡処置室が隣にあります。もし吐血で来た患者さんも、例えば胃潰瘍の場合、その場ですぐ治療が可能だということです。普通、救急外来が1階、内視鏡室は3階など、緊急ですぐ内視鏡をしなければいけない場合でも時間がかかりますが、当院は動線に恵まれており対応しやすいです。小さな病院で何もかも、というのはやはり難しいですが、消化管出血の治療を迅速に最後までケアできる環境を揃えています。

    普段の診察で注意されていることは何かありますか。

    患者さんの立場に立って治療していくということに気をつけています。 患者さん本人は治療をしたくないけれども子供さんたちは治療してほしいと、家族の意見が統一されないことがよくあるのですが、あくまでも患者さんの希望に沿って診るという姿勢を取っています。

    また、日々注意していることは、各科連携し、必要があれば専門の部署に回して、病院全体として患者さんに対応するということです。例えば在宅診療、看護が必要ならば、在宅に一番詳しい医師や看護師を呼んで説明してもらうとか、食事のことは栄養士さん、薬のことは薬剤師さんに説明してもらうなどです。できるだけ多くの部署のスタッフが1人の患者さんの治療にあたれるように考えています。色々な立場の目が入ると医療の質が向上します。また医師だけが関わるよりも、まちがいのないいい治療ができ、チームワークとして医療を行っていくようなことに心がけています。

    先生は研修医の先生方への教育も熱心と伺いました。そのことについてもお話を聞かせていただけますか。

    当院での研修の目的として、大学病院のような大きい病院ではなくて、この規模の病院で得られるものを得たいという先生がいらっしゃいます。また都心に近い恵まれた環境で研修したいという先生もいらっしゃいます。外科的あるいは内科的な手技をより濃密に得られる機会も多いので、どんどん来ていただきたいです。 消化器内視鏡などは、消化器内視鏡専門医が多く、当院では1年目の先生でも横に立ちながらマンツーマンで一緒に診る時間が取れるので、適宜内視鏡を握ってもらいます。小さい病院だからこそできることを吸収していってほしいと考えています。消化器系のことに関しては密に教えてあげられるような環境があります。

    地域の先生にお伝えしておきたいことがあれば教えていただけますか。

    地域の先生方へは、当院は電話予約で検査ができるので、直接地域の先生方の検査室として使っていただけるということをお伝えしたいですね。例えば電話一本で胃カメラを予約できますし、電話一本でお腹のCT検査も予約できますし、電話一本で頭のMRI検査もできます。開業医の先生方の検査室として、胃や大腸内視鏡などの消化器検査に限らず、どんどん使っていただければなと思います。また、胃ろうや中心静脈ポート造設も予約できますので、お気軽に地域連携室までお問い合わせください。

  • 鈴木 健一

    Suzuki Kenichi

    内科医長
    内視鏡センター副センター長

    主な専門消化器一般、内視鏡、ESD

    医師紹介

    内科・消化器内科

    内科医長
    内視鏡センター副センター長

    鈴木 健一

    Suzuki Kenichi

    入職
    2017年
    主な専門分野
    消化器一般、内視鏡、ESD
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本消化器病学会消化器病専門医
    • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
    経歴History
    2007年 北里大学医学部 卒業
    2007年 北里大学病院
    2009年 土浦協同病院
    2011年 横浜みなと赤十字病院
    2013年 亀田総合病院

    メッセージMessage

    内視鏡による食道、胃、大腸、咽頭部の悪性腫瘍の粘膜下剥離術(ESD)を数多く施行し、診断と治療技術を磨いてまいりました。当院では消化器内科のレベルアップと共に内科一般に幅広く対応できるよう致しますので、よろしくお願いします。

  • 鈴木 克也

    Suzuki Katsuya

    医員

    主な専門白内障・網膜硝子体

    医師紹介

    眼科

    医員

    鈴木 克也

    Suzuki Katsuya

    入職
    2021年
    主な専門分野
    白内障・網膜硝子体
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本眼科学会眼科専門医
    • 眼科PDT研究会光線力学療法認定医
    • 日本眼科学会
    経歴History
    2011年 山梨大学医学部医学科 卒業
    2011年 名古屋市立大学病院 初期臨床研修医
    2013年 名古屋市立大学病院 眼科 入職・入局
    2014年 菰野厚生病院 眼科 医員
    2017年 名古屋市立大学病院 眼科 臨床研究医
    2018年 名古屋市立大学病院 眼科 助教
    2020年 愛知県厚生連知多病院 眼科 医長

    メッセージMessage

    眼科一般診療および網膜硝子体疾患の診療を担当させていただきます。今までは東海地方を中心に白内障・網膜硝子体疾患の手術治療を行っておりました。当院は2020年1月より網膜症手術の治療を開始しており、使用している手術装置は大学病院と同レベルのものです。充実した医療設備を活かし、地域の皆様へより良い治療を提供してきたいと思います。ぜひご気軽にご相談ください。

  • 北原 由紀

    Kitahara Yuki

    部長

    主な専門網膜硝子体(斜視弱視)

    医師紹介

    眼科

    部長

    北原 由紀

    Kitahara Yuki

    入職
    2018年
    主な専門分野
    網膜硝子体(斜視弱視)
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本眼科学会眼科専門医
    • 眼科PDT研究会光線力学療法認定医
    • 斜視に対するボトックス注射認定
    経歴History
    1998年 日本医科大学 卒業
    1998年 日本医科大学 眼科 研修医
    1999年 日本医科大学多摩永山病院 眼科研修医、助教
    2003年 下館市民病院(現:筑西市民病院) 眼科 医長
    2004年 日本医科大学多摩永山病院 眼科 医局長
  • 松島 将史

    Matushima Masashi

    医員

    主な専門尿路上皮がん(ぼうこうがん、腎うがん、尿管がん)、

    医師紹介

    泌尿器科

    医員

    松島 将史

    Matushima Masashi

    入職
    2014年
    主な専門分野
    尿路上皮がん(ぼうこうがん、腎うがん、尿管がん)、男性性機能、泌尿器腹腔鏡手術
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
    • 日本性機能学会専門医
    • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    経歴History
    2005年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2008年 伊勢原協同病院
    2009年 埼玉医科大学病院
    2010年 済生会横浜市東部病院
    2011年 慶應義塾大学病院

    メッセージMessage

    手術を含めた泌尿器科一般診療を広く扱っております。

  • 野中 昭一

    Nonaka Syoichi

    部長

    主な専門泌尿器一般

    医師紹介

    泌尿器科

    部長

    野中 昭一

    Nonaka Syoichi

    入職
    2014年
    主な専門分野
    泌尿器一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    • 東京都身体障害者診断指定医(じん臓機能障害、ぼうこう又は直腸機能障害)
    • 東京都難病指定医
    • 臨床研修指導医
    • 医療安全管理者
    経歴History
    1991年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2001年 埼玉医科大学泌尿器科 講師
    2005年 デンマーク オーフス大学細胞生物学講座
    2007年 埼玉医科大学泌尿器科 講師
    2009年 武蔵野陽和会病院 医長

    メッセージMessage

    わかりやすい説明を心がけています。

  • 大橋 正和

    Oohashi Masakazu

    男性不妊診療担当[非常勤]

    主な専門泌尿器一般、男性不妊、小児泌尿器

    医師紹介

    泌尿器科

    男性不妊診療担当[非常勤]

    大橋 正和

    Oohashi Masakazu

    入職
    2003年
    主な専門分野
    泌尿器一般、男性不妊、小児泌尿器
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
    • 日本腎臓学会認定専門医
    • 日本生殖医学会生殖医療専門医・指導医
    • 臨床研修指導医
    • 東京都身体障害者診断指定医(じん臓機能障害、ぼうこう又は直腸機能障害)
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    • 日本アンドロロジー学会評議員
    経歴History
    1982年 慶應義塾大学医学部 卒業
    1987年 国立埼玉病院泌尿器科
    1992年 東京歯科大学市川総合病院泌尿器科講師
    1998年 国際医学交流としてブラジル(アマゾン、サンパウロ)に4ヶ月間滞在し医療視察
    1999年 国立大蔵病院泌尿器科
    2002年 国立成育医療センター泌尿器科
    2003年 荻窪病院泌尿器科医長
    2006年 荻窪病院泌尿器科部長
    1992年 慶應義塾大学医学部泌尿器科非常勤講師 現在に至る
    2021年 荻窪病院男性不妊診療部長 
    2023年 荻窪病院男性不妊診療担当 非常勤
    メディア実績・著書Media / Book

    ■著書

    • 不妊・不育診療指針(著分担)精管・精嚢造影:633-637、中外医学社、東京、2016
    • ジェネラリストのための外来診療・処置ガイド(著分担)男性不妊症:221-222、医学書院、東京、2016
    • 看護のための最新医学講座、泌尿・生殖器疾患(著分担)男性不妊症:272-286、性分化異常:286-90、中山書店、東京、2007
    • 看護学学習辞典(著分担)不妊症:1408-9、精子:345-6、精液:342、勃起障害:589、学研、東京、2008
    • 男性不妊症の臨床(著分担)精索静脈瘤の腹腔鏡下手術:176-181、メディカル・ビュー社、東京、2007

    ■メディア実績

    • WEBサイト「ママテナ、mamatenna」男性不妊について概説:2016年5月6日、5月10日、5月14日
    • 朝日新聞朝刊「男性不妊 精子探し出す手術」に掲載、2015年5月19日
    • 男性版婚活マガジン「MEN’S JINEKO」TESE(精巣内精子採取術)は男性不妊の救世主だ!2013年9月
    • 東洋経済オンライン『ヘルス』プロが語る男性不妊の傾向と対策、2013年6月28日
    • 女性のための婚活マガジン「JINEKO」MD-TESEのセカンドオピニオン、2012年冬季号
    • 読売新聞朝刊「病院の実力121」「男性不妊専門医の治療成績」 に掲載、2012年7月29日
    • NHK総合TV「首都圏ネットワーク」に男性不妊で出演、2012年4月5日
    • 読売新聞朝刊「医療ルネッサンス」「男性不妊症 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の治療」に掲載、2012年1月27日
    • 読売新聞朝刊「からだの質問箱」「2歳息子の包茎 手術必要?」に回答、2008年10月26日

    メッセージMessage

    泌尿器科は身体のなかでも恥ずかしい部分を担当する科ですので、受診に抵抗を感じるかもしれません。尿のこと、精巣(睾丸)のことでおかしいと思ったら、荻窪病院泌尿器科を受診いただきたいと思います。
    また、結婚後お子様を希望されて1年たっても奥様が妊娠されない場合、男性不妊の疑いがあります。男性不妊の診療も当科で担当していますので、荻窪病院泌尿器科に問い合わせの上、受診いただきたいと思います。

    インタビューInterview

    泌尿器科に来られる患者さんはどういった症状の方が多いのでしょうか。

    泌尿器科の担当する主たる臓器は腎臓、膀胱、前立腺、尿道といった尿の通り道です。患者様の症状としては、尿をすると痛い、尿が出にくい、尿の回数が多い、尿ががまんできない、尿が漏れる、尿に血が混じるなど、実に多彩です。結石が尿管に詰まると、腎臓や尿管の部位(脇腹~側腹部)の激痛を伴います。また、尿にばい菌が入ってこじれると、尿をすると痛いという症状に加えて、高熱が出ます。患者様の年齢は、子供から高齢の方まで様々ですが、高齢化社会の影響で、高齢の方が圧倒的に多い印象があります。患者様の男女比は、男性7割、女性3割といったところです。

    男性比率が多いですね。

    そうですね。男性は前立腺というものを膀胱の出口に持っていて、年配になると、この前立腺が肥大して尿流を邪魔して、尿が出にくい、尿の回数が多いといった症状を引き起こします。さらに、人間ドックや検診で、前立腺がんマーカーであるPSA値が高いことを指摘されて、つまり前立腺がんの疑いありということで、受診される方が多くなっています。それから、泌尿器科は、精巣(睾丸)、陰茎といった男性生殖器も扱いますので、性生活がうまくいかない方、勃起障害(ED)の方も受診されます。
    さらに最近、男性ホルモン低下による「男性更年期」という病態が話題になっており、最近精力がない、やる気が起こらないという方も診療対象になります。このように、泌尿器科は守備範囲がたいへん広い診療科です。

    ご専門の「男性不妊」についてお話を聞かせていただけますか。

    これは私の専門ですが、男性不妊症があります。結婚し、通常の夫婦生活を行っているのにお子さんに恵まれないご夫婦のうちのご主人サイドの診療を、泌尿器科が担当します。不妊原因の割合は、ご主人サイドが約50%、奥様サイドが約60~70%を占め、重なりあいの10~20%はご主人と奥様の両方が原因という場合です。ですから、不妊症の原因の約半数はご主人サイドにあるのです。当院では、ご主人サイドの診療を泌尿器科が、奥様サイドの診療を併設の女性不妊サテライト「虹クリニック」が担当して、緊密なる連絡の下に、ご夫婦両方の不妊治療を行っています。

    男性不妊について、もう少しお話を聞かせていただけますか。

    患者様の多くを占めるのが、精液中の精子の数が少ない、精子の運動性が少ないなどの原因で、奥様が妊娠に至らないケースです。さらに、他の婦人科不妊クリニックで精液検査を受けたところ、無精子症を指摘され、私のところを紹介されたという方もいらっしゃいます。
    また、性欲がない、射精ができないという方も受診されます。日本生殖医学会という生殖に関する医学会で認定された専門医は、2022年4月現在973人います。しかし、多くが産婦人科医で、泌尿器科医は71人のみです(私、大橋も専門医です)。このようにたいへん数が少ない泌尿器科生殖医療専門医のひとりである私のことを、患者様ご夫婦がメディアで検索されて、受診されています。遠方から来院される方もいらっしゃいます。毎年約300人以上の男性不妊初診患者様が、当科を受診されています。男性不妊症の具体的治療としては、精索静脈瘤が原因で精子の所見が悪い方には手術(低位結紮術、2泊3日入院、腰椎麻酔)をお薦めしています。
    また、治療不可能な無精子症の方には、顕微鏡下精巣内精子採取術(TESE)を施行し、回収された精子を虹クリニックで保管して、奥様から得られた卵への顕微授精(ICSI)に供しています。TESEの精子回収率は、精子の通り道が詰まっている「閉塞性無精子症」で約90%以上、詰まっていない「非閉塞性無精子症」で約30%です。

    一般の泌尿器科の治療について教えていただけますか。

    膀胱がんは、尿に血が混じることが初発症状となります。この血尿には、目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)と、人間ドックや検診で指摘される尿潜血陽性(顕微鏡的血尿)があります。いずれも痛くもかゆくもありません。そのような患者様には、私達は、膀胱がんを念頭において検査を進めます。尿中のがん細胞の検査に加えて、超音波検査(エコー)で尿の通り道を丹念に調べます。最終的には内視鏡(膀胱鏡)で、膀胱内を観察して膀胱がんの確定診断を行います。膀胱がんが発見されると、CTやMRI検査で膀胱がんの広がりを調べた後に、約1週間入院いただいて、内視鏡的切除術(TUR-BT)を施行します。当科ではこの手術を年間約80例施行しています。
    最近では、人間ドックや検診で、前立腺がんマーカーであるPSA値が高いことを指摘されて、つまり前立腺がんの疑いありということで、受診される方が多くなっています。そのような患者様には、経直腸的前立腺生検(2泊3日入院、腰椎麻酔)を積極的に薦めていて、当科では年間約80例に施行しています。前立腺がんと診断された方には、CT、MRI、骨の検査等を施行して、前立腺がんの広がりを調べ、個々の患者様に応じた治療(手術療法、放射線療法、ホルモン療法)を施行しています。
    尿路結石症に関しては、残念ですが、2012年に尿路結石症に関する体外衝撃波破砕治療を終了しました。したがって、当科は、尿路結石症の痛みに対する応急処置は可能ですが、外科的治療が必要な場合は、治療対応できる他の施設をご紹介しています。
    また、当院では、慢性腎不全に対する透析治療には対応できませんので、そういう患者様には、透析治療ができる他の施設をご紹介しています。

    今後、泌尿器科として力を入れていきたいことはありますか。

    当科は、2014年から常勤医師数が2名から3名に増え、よりきめの細かい一般泌尿器科の診療ができるようになりました。あらゆる泌尿器科疾患の診療を行っていますので、遠慮なく受診していただきたいと思います。今後は、大学病院と提携し、腎臓の病気に対する腹腔鏡下の手術を取り入れてゆきたいと思っております。男性不妊症に関しては、患者さんのニーズがますます増えていますので、今後も力を入れていきたいと思います。

    それでは最後に、近隣の先生や患者さんへのメッセージをお願いします。

    近隣の地域の先生方とは、年に数回ある病診連携の会を通して、顔の見える医療と言いますか、ドクター同士の面識もできましたので、ぜひ当科に泌尿器の患者様をご紹介いただければと思います。外来患者さんが多くて、診療までお待たせしてしまうのが心苦しいのですが、責任を持って必ずその日のうちに診察いたします。緊急の場合は、当日の外来担当医に直接お電話していただければと思います。

    患者さんに対しては、何か尿のことでおかしいなと思ったら、恥ずかしがらずにかかりつけの先生に相談していただきたいと思います。

    泌尿器科というのは身体のなかでも恥ずかしい部分を担当する科ですので、受診に抵抗感を感じる方が多いと思いますが、腎臓、膀胱、前立腺、精巣(睾丸)等のがんが潜んでいることがあります。一番怖いのは血尿です。目で見て血尿が出た、痛くもかゆくもない、2、3日したら出血が止まった。だから医者に行かなくてもいいと放置すると、病院受診時には、それが進行した膀胱がんになっていたということがあります。患者様が病院にいらっしゃる時期が遅れると、その間にがんは進行してしまうのです。なるべく早期がんの段階で診断し治療する、それが鉄則です。また、ばい菌が尿に入ってこじれると、熱が出て、生命にかかわるほどに重症となります。尿のことで何かあれば、早いうちに荻窪病院泌尿器科を受診いただけたら幸いです。

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